2024/04/20

4月の講習会

 基礎講習『4月のバラの手入れ』

講師 江上 志郎司


  • 新苗の植付 (実技講習)
  • 4月の手入れのポイント
  • 光合成 根・茎・葉への養分の流れ
以上の内容にて講習が行われた。







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『座談会』


第144回春のばら展 5月1日~3日


  • 鉢展示コーナー新設

人気投票の実施と搬入の件

  • 香りのコーナーの設置

  • 準備日 4月30日 15:00集合

  
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『病害虫対策・薬剤散布』

講師 藤内 正隆

  • ダコニールの予防効果

  • 農薬の価格 家庭園芸用と業務用の違い



3月の講習会

 月々の手入れ『春花枝の仕立て方 切り戻し、芽欠き』

講師 星隈 秀雄

春暖かくなり芽が出始めました。

残す芽は副芽を除去して、
芽が2~3センチまでには芽欠きをし、3月下旬頃までには終わりましょう。

ステムを伸ばしたいなら花枝の数を制限します。

枝下の伸びの悪い芽は全て芽欠きを行います。そのままにしておくと込み合い、風通しが悪くなり病気に掛かりやすくなります。

頂芽の芽が悪い場合や下の芽が勢いが良い場合には剪定鋏で切り戻しします。

4月になると蕾が確認できるようになります。HTは副雷を早めに除去しましょう。

地植えは開花まで肥料を与えません。

消毒は葉が柔らかく薬害を受けやすいので、葉が固まるまでは1.5~2倍に薄めの消毒に心がけてください。




雨が降る前に福岡植物園の福岡バラ会栽培コーナーで前回芽欠き実施したので状況を確認。他の栽培箇所とは断然ステムの伸びも良く、込み合いも少なかった。


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『座談会』

  • 第144回春のばら展の準備
  • 第73回九州ばら懇話会佐世保大会について
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『3月のバラの手入れ』

講師 江上 志郎司

  • 鉢植えを用い芽欠きや切り戻しの実技を分かり易く解説。

  • 鉢植えの水やり 根を痛める3つの原因
    1. 水のやり過ぎ
    2. 水切れ
    3. 肥料の施し過ぎ


2024/02/27

2月の講習会

 月々の手入れ『剪定後の手入れ 切り戻し、芽欠き』

講師 星隈 秀雄

剪定後、芽吹きし始めた時期なので、福岡市植物園ばら園にて現地で説明しながら講習会を行った。













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『座談会』



春のばら展 鉢展示コーナー充実の為、各会員の運搬搬入、参加状況確認を行う。






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『外部講師による講習』

講師 JA糸島アグリ 古藤俊二様

・連作障害の軽減



・アザミウマ類の再認

バラの蕾のステージとアザミウマの密度の試験調査結果

天敵生物(タバコカスミカメ)に捕食の為の廻りにクレオメ植える方法

施設内にバコトップ(タバコカスミカメの幼虫成虫を投入製剤)の紹介

微生物殺虫剤 パイレーツ粒剤の紹介


・桜・バラのがんしゅ病

広島大学で根頭がんしゅ病菌に対する増殖阻害菌の新技術の情報


・バイオスティミュラント(BS)の位置づけ・考え方

トレハロースなどの活用





2024/01/28

1月の講習会

 月々の手入れ『春花の剪定のやり方』

講師 星隈 秀雄

第144回春のばら展が5月1日(水)~5月3日(金)に開催が決定しました。
いつもは、ゴールデンウイーク明け頃なので2月中旬頃に剪定されているのではないかと思います。
今回はばら展が約1週間は早いので、3週間~1ヶ月早く剪定しても良いのではないかと思われます。
私は1月13日に剪定してから元肥入れをしました。
皆さんも1月末までには遅くても剪定した方が良いと思います。

芽が膨らんで無い枝(強剪定・ナックルカット剪定)と弱剪定では、開花日数にも若干違いが出ます。それも考慮しましょう。

先ずは、根本から樹液が何処に盛んに流れているか観察しましょう。充実した枝は秋の開花で枝が良く伸びてます。また枝も寒焼けをして赤く染まってます。
老化した生気を感じない枝は残しても良くなりません。思いきって除去しましょう。

後は、春の開花の状態を想像しながら、何処の芽で剪定したら他の花枝とぶつからないかと、この枝から何本咲かせるかを私は考えて剪定してます。その通りになるかが楽しいです。

ただ困ってしまう株もあります。特に1本だけが成長が良すぎる場合、他の枝に養分が行かない為にその枝が衰えます。その時は、成長が良すぎる枝を除去するか、枝を多く出させるような強剪定して樹形を整える事に注力します。







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『座談会』


  • 総会の開催及び懇親会の件 4月6日(土)
  • 配布苗は4月13日(土)定例会開催時に変更
  • 第144回春のばら展開催の変更内容概要説明
    1. 展示写真サイズ変更
    2. コンテスト内容変更
    3. 鉢ばら展示の強化
以上説明が行われた。




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『剪定 ばら園にて実習』

講師 星隈 秀雄


天気が悪く雨の降らない時間帯に急いで開催した。




雨も降ってきたので鉢の剪定も江上氏にて行う。


12月の講習会

 月々の手入れ『大苗の植付、移植、つるバラの誘引』

講師 星隈 秀雄


12月は気温も下がり、元肥を入れたり植付や移植の適期です。根は少々切れてもかないませんが、根を乾かさないように行ってください。

当初植え付ける際、多肥と寡肥や寡潅水など、グループ分けして植えて置くと移植する必要はありません。

もし植付や移植する場所が以前バラを栽培している所に植付するなら、新しい用土を客土して植えてください。連作障害(嫌地現象)を起こさない為です。
私は植付1ヶ所に赤玉小2袋を客土に使用しています。

植付場合60×60×60センチ以上耕し植えます。大きい方が後々の成長を考えると好ましいようです。植え付けた後、株下を掘る事が出来難くなります。最初の植付が肝心です。


ツルバラの誘引は折れにくい12月が適期です。1月までには行いましょう。
古い老化した枝は除去し、新しく伸びたシュートは先端を約30センチ切って横になるように誘引します。
新しいベイサルシュートを地面に低い曲げて横に誘引し過ぎると老化枝に早くなりますので注意してください。
1月は寒くなりますので、12月の暖かな日の作業をお勧めします。



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『座談会』

2つのグループに分かれて座談会を開催した。





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『鉢栽培について(植え替え)』

講師 江上志郎司

12月の手入れのポイント、培養土の調合例、鉢の植え替えの実演が行われた。







2024/01/13

11月の講習会

月々の手入れ1年間のまとめと反省・整枝と元肥入れ』

講師 星隈 秀雄



秋の開花も終わり、1年を振り返る時期です。
春から現在までバラがどうだったでしょうか。? 良い花は咲きましたか。?

  • 潅水
  • 病害虫(消毒)
  • 施肥
  • 剪定時期
などの項目に分けて検証しましょう。

バラは12月からスタートです。計画を立てて生かしましょう。きっと良い花が咲くと思います。

土壙栽培の方は、この時期土壌分析に出して、内容を参考にし、12月の施肥で土壌改善しましょう。

整枝作業

この時期に行うのが良いと思う。

秋花の状態を記憶しいるので、切除する枝が分かりやすい。

12月には施肥作業で根を切るので、バランスが保たれる。

12月の施肥の際、障害になる枝が少なく作業がやりやすい。

春花の為の剪定が楽。


冬の元肥作業

休眠期なので多少根が切れても問題はありません。

出来るだけ株元から30cmは離した位置を30cm位深く耕し、肥料と堆肥を攪拌し、表土が雨で叩かれても固くならないよう、上にマルチングを施せれば申し分ありません。

肥料の量は、各土壌の状態が違うので各自で調整してください。

ちなみに私の所は、長年の蓄積で燐酸と加里が過剰なので、窒素分を主体とした有機肥料を施してます。

本日、植物園のばら園にて、福岡バラ会のばらで実習します。





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『座談会』

                                 

今回は、来年度配布苗の検討が行われた。


下記6品種に決定した。
  • シノブレド
  • みわく
  • パパメイアン
  • 初恋
  • みつえ
  • レディラック
上記穂木用枝を次回12月の定例会時に依頼者は持参する事。

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『元肥入れ ばら園にて実習』

講師 星隈 秀雄

福岡植物園のばら園(福岡バラ会)にて実習が行われた。

要らない枝などの整枝作業が行われた。

もうこの時期には、勢いが良く充実した枝は赤く焼けた色に染まっていた。

回りを円形状に掘り、堆肥と肥料を入れて攪拌し埋め戻した。

後は、堆肥にてマルチングが施された。





2023/10/31

9月の講習会

月々の手入れ『開花前後の手入れ、花枝の仕立、芽欠』

講師 星隈 秀雄

 

今月は10月の講習会がありませんので、花後の手入れを含めての講習でした。

 

秋は剪定した箇所の芽が伸びてこない事がある。その時は剪定した芽の葉を根元から葉を欠き採る。二週間過ぎても芽が動かない事があれば、開花は遅れるが(11月中旬)やってみる。秋はこの現象が起るので、 最初剪定した時に、この葉を欠き採る人もいる。


 

Ⅰ HTの花枝の仕立て


〇芽欠き- 秋は少ない
〇わき芽・副らい取り- 春より少ない、早く取れないと跡が残ってしまう
〇花枝直し- 今年はバラ展(11/3~5)の関係で10月20日頃に枝直しをする

Ⅱ バラの保護


秋は夜露が多い。花が咲いた時、夜露に当たると花が汚れてしまう。
ビニールで覆う設備がある方以外は、これと思う花の上に透明ビニール傘を支柱で固定してやる方法もあります。

Ⅲ 施肥


施肥はしない。今は弱々しいが後でしっかりした花枝になって来る。

“肥料で育てた花は良くない、木の強さ(力)で咲かせる”


Ⅳ 潅水


一週間過ぎて雨が降らなければ土を握り、状態を確認して潅水する。
10月半ばから地植えのバラは潅水を中止する。

Ⅴ 薬剤散布


新葉(幼葉)の薬害防止のため濃度を1.5倍ほど薄くして散布。一週間おきに定期散布(二週間は空けない)
バラ展直前は葉が固まっているので通常濃度で散布

(講師の星隈さんはバラ展の一週間前まで散布するとの事です) 

開花中は花が汚れるので散布しない。


Ⅵ 花後の手入れ


秋はお礼肥はしない。
秋は花枝を深切りしても問題ない。

Ⅶ 秋バラの反省


各々生育環境が違うので、剪定日の記録を必ず取って今後の参考にする。

 




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『座談会』


秋のバラ展の要項説明のあと2チームに分かれて座談会

 




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テーマ別講習『病害虫対策・薬剤散布』

講師 藤内 正隆

 


«虫は目視で分かるが、病気は分からない。気付いた時は蔓延、もしくは既に終わっている。病気の防除には定期散布しかない»

殺菌剤は10日間効果が続く物はない。

 

〇混用散布


溶けにくい順番で入れて行く

(1)展着剤→ ⑵乳剤→ ⑶水和剤

〇散布時間


朝か夕方«凪»(風が吹かない時間帯)の時。
朝は高温になる可能性があるので、夕方散布の方がお勧め。

〇散布方法


バラを保護してやる気持ちで、充分に掛かるように散布。
特にダニは葉の裏側に居るので念入りに掛ける。

〇散布時の気温


最高気温が25℃以上、限界は28℃。
散布の翌日の気温も大事、2~3日あとでも28℃以上になるなら薬害が出る可能性がある。


バラに登録がある薬剤でも薬害が出る可能性ある。

 


                    (9月は松尾が担当しました。)
  

2023/09/17

8月 講習会

 月々の手入れ『秋花の剪定』

講師 星隈 秀雄


今回、秋のばら展が11月3日~5日の開催になります。
以前は10月下旬開催。昨年より更に1週間は遅い開催となり、剪定日の検討が、(故)小林 彰さんが、日本バラ会会報ばらだより№492 1997年8月号 季節の手入れ『私のばら作り1年』9月に投稿記事を参考に説明が行われた。
特に注意点は11月の開花は気温が下がり開花スピードが遅くなる事。
剪定日が1日遅くなると開花が3~4日遅なって咲く事でした。(秋せん定・開花グラフ参照)









(註)薬剤の関して、現在DDVP・ニッソランVに関しては製造中止され販売されていません。





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『座談会』


座談会において冒頭、江上 志郎司さんより粉末薬剤を計量スプーンでの計り方や肥料のパッケージ表示について説明が行われた。


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『ばら園にて剪定実習』


講師 星隈 秀雄


福岡植物園のばら園で福岡バラ会の植え株にて剪定実習が行われた。

まずは不要な枝の除去。(古枝で貧弱な枝。未成長の枝)
剪定枝の良い芽を確認し、咲く方向を考え剪定された。

剪定鋏の使い方やメンテナンス(樹液の除去)の説明もあり参考になった。




(8月は永嶋が担当しました。)

2023/07/30

7月 講習会

月々の手入れ『秋剪定前の夏対策』

講師 星隈 秀雄

梅雨が明けると高温多湿の夏が到来する。雨も少なくなり、高温でばらの蒸散作用も大きくなる。
梅雨は黒星病対策が大変ですが、土壌水分が多い為、急激に成長します。
これからは土壌の水分を保つのが夏の重要課題になります。


対策

①雨が降らない日が1週間も続けば、1本当たりタップリ(バケツ1杯程度)潅水する。
鉢物は朝、夕 2回潅水した方が良い。

 

②地温を下げる効果があるマルチング(バーク、腐葉土、藁)を行う。雨の跳ね返しも軽減し、黒星病の予防対策にもなる。又、保湿効果も期待出来る。

 

③遮光ネット(50%)が張れる設備があれば、剪定の9月上旬まで実施。ばらの葉に直射日光を和らげ照度(光の強さ)を下げる事が出来ます。又、地温も抑え快適が環境を作る事が出来ます。

 

④込み合った枝を整理し風通しを良くする。消毒も掛かりやすくなります。内容は6月講習会で説明。

 

⑤黒星病もまだ蔓延しますが、夏の乾燥でダニが繁殖します。酷くならないうちにダニ剤で消毒を実施。アザミウマも暑いので成長サイクルが早く要注意。

 

⑥葉の葉緑素を作るマグネシウムも多く消費しますが、秋の剪定後クロロシス(鉄欠乏症)が発生しやすく治るまで1ヶ月は掛かってしますので、8月下旬~9月上旬 キレート鉄(3000倍)や鉄あくあを土壌灌注や葉面散布を実施した方が良い。

 

⑦消毒は薬害を出さないように通常の1.5倍位薄い濃度をタップリ掛ける。消毒中の乾きや気化が早い為、濃くなる傾向がある。特に余ったからと思い2度掛けは絶対しない。




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『座談会』





 
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『鉢夏剪定前の手入れと病害虫予防』



講師 江上 志郎司







(7月は永嶋が担当しました。)


2023/07/21

6月 講習会

 月々の手入れ 『秋花の為の枝・幹の仕立て』

講師 星隈秀雄

バラと水


湿度が高いと病気が出やすいが、特に梅雨時期は水分を根から盛んに吸収し、急激に成長する。
込み合った所は薬剤も掛かりにくいので整理する必要がある。

葉を落とさず光合成させる。その為には黒星病に感染しないように努めたい。
雨水の跳ね返しえを防ぐにはマルチングが効果的である。また、今後夏の照り返しで地温上昇も抑え、保水効果もあり根の張りも良くなる。

 

ベイサルシュートの処理の仕方 P9 P13参照


新しい枝を育てるシュートの発生を促す方法 P11参照


Ⅱ 3茂り合い交差した枝や不要な小枝を切除して風通しをよくし、株元に日光が当たるようにする。

 

その他注意点


ダニ

梅雨明けすると一気にダニが拡がるので、薬剤を早めの散布に心掛ける。
ダニは葉裏の葉脈に隠れ薬剤を掛けても絶滅しにくい。

除草時 

除草した後は十分に潅水をする。
除草した時、バラの細かい根も痛めています。シュートがしな垂れが発生した事がある。

 アザミウマ(スリップス)

アザミウマの食害の症状が出た花や蕾は、全摘し、ポリ袋に入れ処分する。

土に落とすと土中で蛹になり孵化して成虫となり、また、花を食害する。そのサイクルを絶たないと秋開花に支障をきたす。

 ゴマダラカミキリムシ 

テッポウムシ幼虫が株元の枝を形成層一周したら枯れる。木くずを見つけしだい駆除する 。 
薬剤の予防として、トラサイドAを株元に散布すると効果的。

 




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『デコレーションのやり方や生け方』

講師 丸林 律子
   林 久美子
   森  律子

今回初めての試みで開催致しました。材料の調達や準備は大変だった事でしょう。
講師の方には感謝いたします。
ところで皆さんの顔の表情からも有意義で楽しく学べたと思います。





(6月は永嶋が担当しました。)