2021/12/20

12月 講習会

『大苗の植え付け、移植、元肥入れ、冬季消毒』

講師 星隈秀雄

バラの栽培は12月からスタートします。
バラを作っているところの土壌をいかに良くするかが大切かという内容でした。

【幹、枝の整理】
・土を掘り根も切るので作業がしやすいようにいらない枝は切除する。

【排水)
・土を深く掘り排水をしやすくする。
・水がたまらないようにする。

【大苗の植え付け、植え直し】
・新しく植える所はできるだけ80センチくらい掘った方が良い。
・植え替え、植え直しは、赤玉土など新しい土を多めに入れた方が良い。

【肥料】
・寡肥種の元肥の量は半分くらいにする。
・堆肥を十分に施して土壌を改善する。

【鉢の土替え】
・鉢から抜き取り廻りの根を切って、土を落として新しい用土に変える。

【つるバラの誘引】
・シュートを横に倒し、先の細い枝は20~30㎝切除する。
・光が良く当たるように誘引する。

【消毒】
・この時期は濃度を濃くしても害が少ない。
・2月の剪定後、直ぐにかけると良い。
・特に株元はダニが越冬するので皮を剥ぎ取り散布する。

 


 

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『切り接木 基礎講座、実習』

講師 吉田博美

テーマ別講習会は切り接木の実習でした。


・穂木は下部を斜めに一気に切り、反対側を浅くそぎ取る。
・台木は形成層が出るように薄くカットする。
・台木と穂木の形成層が合うようにし、テープで固定する。
 


・上手く活着した苗は3週間もすると芽が出てくる。

 


(12月は能見が担当しました。) 

2021/12/03

11月 講習会

『一年間の栽培のまとめ反省 今後の計画と対策』

講師 : 星隈 秀雄

 

3か月ぶりの講習会は今年のバラの反省と来年の栽培計画が主な内容でした。

【花後の手入れ】

・秋は地植え、鉢植えともにお礼肥はやらない。
・病害虫のある葉は切り落とし消毒を行う。
・できるだけ葉は残し、光合成を促す。

【秋バラの反省】

・剪定の時期はどうだったか。
・気温が高いと開花が早くなるので剪定を遅らせるなど来年の開花の時期を考える。
・綺麗に咲いた花、咲かなかった花の原因を考える。
・肥料の種類、量などが影響していることがある。
・今後のバラ栽培の為に記録を残しておく。
・バラは肥料ではなくいかに葉を落とさないかが重要である。

【今後の栽培計画】

・植え床、植え穴の準備をする。
・不要な枝は切除し、新しいシュートが出るようにする。
・今までの肥料が蓄積しているので元肥入れの前に一度土壌検査をしてみると良い。

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『バラ園にて元肥入れの実習』

講師 : 星隈 秀雄
植物園に植えているバラに元肥入れの実習をしました。

・雑草をとる。
・不要な枝は切除する。
・バラの根元30~50センチくらい離れたところをできるだけ深く掘り、1本当たり約10リットルのバーク堆肥と骨粉35%入り油かす500gを混ぜ込む。
・この時、根は切れてもかまわない。又、掘った時出た根は剪定鋏で切る。
・土の上を堆肥でマルチングをする。
・移植した時や大きな根を切った時は枝も切り、根と枝のバランスをとる。


(11月は能見が担当しました。)