2022/02/10

1月 講習会

『春花の剪定について』

講師 星隈 秀雄

バラはどこで剪定しても花は咲くが、良い花、美しい花を咲かせるには適切な剪定が必要です。
今月の講習は剪定の仕方と実習。


【HTの剪定について】

〇剪定の時期

2月の中旬頃を目安にしているが、早咲の品種は3月始めに剪定している。

〇どこで切るか。

枝の基部から20㎝以内の丸く膨らんだ良い芽の5㎜位上で剪定。
枝の長さの半分以下の位置になる。

〇どのくらいの高さで切るか。

春の剪定は膝の高さ迄に押さえて剪定している。
(自分の所では秋の花の高さも考え、2m以下で花を咲かせたいと思っているのでこの高さで押さえている)

〇外芽か内芽か。

外芽で切るのが一般的ですが、他の枝とのバランス、他の枝との関係を考えながら、樹形により内芽で切る。

•横張形----内芽で剪定すると枝が真っすぐに伸びる
•直立形----外芽で剪定

〇剪定のやり方はどうするか。

•通常の剪定
•ナックルカット

 星隈さんの独自のやり方として

•芽出し鋏を使う方法
•剪定鋸を使い切れ目を入れる方法

などがありますが、今回は“ソフトピンチのふし切り”を紹介して頂きました。

この“ソフトピンチのふし切り”は2本のステムと花の大きさを揃えたいときに使用します。どうしても従来の剪定で2本咲かせると1段目のステムが長くなり花も大きくなります。これは、植物の徒長成長によりものです。芽の高低差がなく新しいシュートなので良い花が咲きます。


             ソフトピンチした左右に90度側に互いに2個の芽が反対側にあります。その芽を残し、他の芽が残らないように直ぐ上を剪定します。


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『バラ園にて剪定実習』

講師 星隈 秀雄 

植物園のバラ園内に植栽のHTとフロリバンダを使って剪定の実習です。

講師の星隈さんが思い切りよく、枝の高さも同じくらいに剪定されていきます。

充実した枝は切ると“カチン”と心地よい響きがします。

 
・春は芽出し鋏を使ったり、剪定鋸を使って切れ目を入れたりしても  形成層が繋がりにくいのでほぼ成功する、挑戦してみるチャンス。通常の剪定だと頂芽に力が集中して一番上に咲く花のみが大きくなりますが、次の良い芽の上5㎜位に3~4ヶ所芽出し鋏を入れることで2本の花とも同じ大きさになり、良い花が2本得られます。

・木化した枝には、剪定鋸で切れ目を入れてみる。そうして出てきた新しい枝に更新していくことが出来る。

 


 

星隈講師には長年の経験からくる独自な方法があり、今年のバラ園でどんなバラが咲くのか楽しみです。  

 
                       (1月は松尾が担当しました。)