『剪定後の手入れ 切り戻し 芽欠き』
講師 星隈 秀雄
(「月々の手入れ」p3~4参照)
Ⅰ.HTの花枝の仕立て
1.切り戻し
・剪定後思い通りの芽が出ない場合があるので、その場合は下の方にある良好な芽のところまで切り戻すこと。
2.芽欠き
・途中で芽にアクシデントが起きる場合等があるので、最初から残す芽の数を絞り込まずに予備の芽を用意しておくこと。
・3月中旬になると1cm程芽が伸びるが、主芽の横に副芽が2つ程出てくるのでその副芽は欠き取ること。
3.花枝の整理
・庭バラや飾り花として咲かせる場合は、残した芽の全部を伸ばして花枝にして咲かせてよい。
・コンテスト花として咲かせる場合は、花枝の1本を摘芯して減らす。そうすることにより残した花枝が太くなる。
・主蕾と副蕾があるので副蕾は取り除くこと。
・花芽が付いていない(ブラインド)枝があるので取り除くこと。但し、ゾウ虫により花芽が落ちてしまった場合がある。薬では駆除が難しいので、手で摘み取り駆除すること。
・芽欠きは、葉がある程度成長した段階で邪魔になる葉を取り除くこと。
Ⅱ.HT以外の芽欠き
・原則としてする必要は無い。
Ⅲ.薬剤散布
・芽が出始めた頃は葉が柔らかく、色も赤っぽい。ワックスがかかった様な状態だが、薬害が起こり易い。3月末~4月頃に薄めの薬剤散布を行うこと。
Ⅳ.施肥
・元肥を与えていない場合は早めに与えること。肥料は寒いときは効かない。気温が上がると分解されて効果が出てくるので未だ間に合う。
Ⅴ.かん水
・地植えは必要ない。鉢植えは過湿にならないように、土が乾いたら与える。
Ⅵ.植穴の準備
・4月になると新苗を植えるので土が落ち着くように早めに植穴を用意する。
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座談会
今回は単に2班に分かれて行われた。私が参加した班では、新入会員からの種々の質問(芽欠きの方法等)に対してベテランの会員から説明が行われ、各人の疑問点の解消につながった。
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『バラのガーデニング』
講師 吉田 博美
1.草花とバラの庭
・吉田先生の庭では約200種のバラを植えている。バラの根元が寂しい状態を解消するため、通路の両側の株元に、1年を通して花が楽しめるように約30種の1年草や宿根草を写真で紹介しながら説明があった。
・1年中草花を植えていると、下草取りにより害虫を防除することと矛盾するようだが、6月~10月には株元にはあまり生えていない状態となるので心配はない。
・従って、肥料は、株元を掘り込むことはしないで、2回/年ほど上から撒き、強めの散水を行い、その上にチップを5cm程の厚さに敷き詰めている。チップ材は年間100トン程使用しているが、チップ材は時間とともに堆肥化し、土はふかふかの状態となっている。
映像ではあるが、素晴らしい庭を拝見することが出来た。少しでも自分の庭に生かせたら良いのにとの思いに駆らながら講義を聞いていました。
2.カノコユリについて紹介
・宗像市の花であるカノコユリについて普及活動に取り組んでいる旨の説明があった。また、吉田先生が採取し加熱処理した種の配布があり、併せて配布された「宗像市の花カノコユリの里づくり」の中に記載されている栽培方法の説明があった。数年前に種の配布があったが、自宅で撒いて芽が出た後、早めに植替えをしたために失敗した苦い経験がある。今回は球根が成長するまで植替えをしないようにしたいと思いました。
3.今人気のバラの品種とその特徴
・雑誌(ニューローズ)で紹介された19品種のバラについて、取り扱われた店舗の数によりランク付けし、品種名、系統、耐病性、育成者、国、発表年、草丈、花径、花色、花形、香りについて一覧表に整理した内容について、人気が高い順に写真で紹介しながら説明があった。その特徴としては、病気に強い品種が人気があり多く取り扱われているとのこと。従って、この一覧表の中から色、香り、耐病性等 を参考に選んで育成することも1つの方法である。吉田先生は19品種中、17品種を育てているとのことでした。
・草丈が1.2m以下のバラ(四季咲)はHTと同様に取り扱って良い。1.2mを超えると草丈が長くなるので、植える場所を考えること。
・バラの育ちが悪いときは、花が咲かないように蕾を取ってしまうこと。
・一覧表に記載されている育成者の木村拓功さんは、ユーチューブで情報発信しているので参考にされたい。
今まで初めて聞く情報であり、今後の品種選びにとても参考になりました。
(2月は野田が担当しました。)