「枝の更新と整枝 夏対策」 講師:星隈 秀雄
「今の時期は木を育てる時期は終わり、保持していく時期、そのためには葉を落とさない」
~星隈講師の言葉です~
〇葉を落とさないために気をつけること
・病害虫―高温・乾燥が続くので今年は特にハダニが多い、ハダニはサイクルが早く(3~4日間隔)しかも薬剤抵抗性もあるのでローテーション散布で封じ込める。
・薬害――薬剤散布は濃度に特に気をつける。散布時間は早朝か夕方、早朝ならば散布した薬剤が乾燥する迄、気温が上がらない時間を選ぶ。
〇施肥
今は施さない。液肥をやるなら薄い倍率で施す。肥料は水があって効くので、逆に濃度障害を起こしてしまう。
〇潅水
完全に土が乾いては、水分が入っていかない。水やりの間隔は育てている場所(土)の条件によるが潅水するときは、たっぷりの量を与える。
〇HTの整枝
9月始めの剪定で、いきなり切るのではなく、咲き終わった枝先や不用な弱小枝を徐々に整理していく。
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「ドクター古藤の園芸講座」 講師:古藤 俊二 氏
昨年に続き、今回は二回目の講座です。
今回のテーマ
・総合的病害虫管理(IPM)
・肥料・微量要素
〇IPM(総合的病害虫管理)
・バンカー植物(害虫の天敵を引き寄せる植物)を利用して防除する。
・バーベナ
・クレオメ
・ゴマ
この植物をバラと混植することで、益虫のタバコカスミカメ(カメムシの一種)が来て、コロニーを作りアザミウマ・コナジラミを捕食する
・赤色LED(葉に赤色灯を当てると定着しにくい)を活用したアザミウマ対策。
〇肥料・微量要素
・肥料の三大要素
・窒素------1番不足する
・リン酸----過剰になると病気になる
・カリ-------不足すると病気になる
現在、リン酸過剰障害が一番大事な問題となっているそうです。中量要素はカルシウム・マグネシウム・イオウ。
その他に使用する量は微量ながら重要な役割を果たすので、微量要素と呼ばれる鉄・マンガン・ホウ素・亜鉛・銅・モリブデン・塩素・ニッケルがあります。
最後に古藤さんからのメッセージ
「リン酸減らし、カリ増やし、赤色灯をつけ、微量要素で乗りきろう」
(7月は松尾が担当しました)