2023/07/30

7月 講習会

月々の手入れ『秋剪定前の夏対策』

講師 星隈 秀雄

梅雨が明けると高温多湿の夏が到来する。雨も少なくなり、高温でばらの蒸散作用も大きくなる。
梅雨は黒星病対策が大変ですが、土壌水分が多い為、急激に成長します。
これからは土壌の水分を保つのが夏の重要課題になります。


対策

①雨が降らない日が1週間も続けば、1本当たりタップリ(バケツ1杯程度)潅水する。
鉢物は朝、夕 2回潅水した方が良い。

 

②地温を下げる効果があるマルチング(バーク、腐葉土、藁)を行う。雨の跳ね返しも軽減し、黒星病の予防対策にもなる。又、保湿効果も期待出来る。

 

③遮光ネット(50%)が張れる設備があれば、剪定の9月上旬まで実施。ばらの葉に直射日光を和らげ照度(光の強さ)を下げる事が出来ます。又、地温も抑え快適が環境を作る事が出来ます。

 

④込み合った枝を整理し風通しを良くする。消毒も掛かりやすくなります。内容は6月講習会で説明。

 

⑤黒星病もまだ蔓延しますが、夏の乾燥でダニが繁殖します。酷くならないうちにダニ剤で消毒を実施。アザミウマも暑いので成長サイクルが早く要注意。

 

⑥葉の葉緑素を作るマグネシウムも多く消費しますが、秋の剪定後クロロシス(鉄欠乏症)が発生しやすく治るまで1ヶ月は掛かってしますので、8月下旬~9月上旬 キレート鉄(3000倍)や鉄あくあを土壌灌注や葉面散布を実施した方が良い。

 

⑦消毒は薬害を出さないように通常の1.5倍位薄い濃度をタップリ掛ける。消毒中の乾きや気化が早い為、濃くなる傾向がある。特に余ったからと思い2度掛けは絶対しない。




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『座談会』





 
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『鉢夏剪定前の手入れと病害虫予防』



講師 江上 志郎司







(7月は永嶋が担当しました。)


2023/07/21

6月 講習会

 月々の手入れ 『秋花の為の枝・幹の仕立て』

講師 星隈秀雄

バラと水


湿度が高いと病気が出やすいが、特に梅雨時期は水分を根から盛んに吸収し、急激に成長する。
込み合った所は薬剤も掛かりにくいので整理する必要がある。

葉を落とさず光合成させる。その為には黒星病に感染しないように努めたい。
雨水の跳ね返しえを防ぐにはマルチングが効果的である。また、今後夏の照り返しで地温上昇も抑え、保水効果もあり根の張りも良くなる。

 

ベイサルシュートの処理の仕方 P9 P13参照


新しい枝を育てるシュートの発生を促す方法 P11参照


Ⅱ 3茂り合い交差した枝や不要な小枝を切除して風通しをよくし、株元に日光が当たるようにする。

 

その他注意点


ダニ

梅雨明けすると一気にダニが拡がるので、薬剤を早めの散布に心掛ける。
ダニは葉裏の葉脈に隠れ薬剤を掛けても絶滅しにくい。

除草時 

除草した後は十分に潅水をする。
除草した時、バラの細かい根も痛めています。シュートがしな垂れが発生した事がある。

 アザミウマ(スリップス)

アザミウマの食害の症状が出た花や蕾は、全摘し、ポリ袋に入れ処分する。

土に落とすと土中で蛹になり孵化して成虫となり、また、花を食害する。そのサイクルを絶たないと秋開花に支障をきたす。

 ゴマダラカミキリムシ 

テッポウムシ幼虫が株元の枝を形成層一周したら枯れる。木くずを見つけしだい駆除する 。 
薬剤の予防として、トラサイドAを株元に散布すると効果的。

 




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『デコレーションのやり方や生け方』

講師 丸林 律子
   林 久美子
   森  律子

今回初めての試みで開催致しました。材料の調達や準備は大変だった事でしょう。
講師の方には感謝いたします。
ところで皆さんの顔の表情からも有意義で楽しく学べたと思います。





(6月は永嶋が担当しました。)