月々の手入れ『秋剪定前の夏対策』
講師 星隈 秀雄
梅雨が明けると高温多湿の夏が到来する。雨も少なくなり、高温でばらの蒸散作用も大きくなる。
梅雨は黒星病対策が大変ですが、土壌水分が多い為、急激に成長します。
これからは土壌の水分を保つのが夏の重要課題になります。
対策
①雨が降らない日が1週間も続けば、1本当たりタップリ(バケツ1杯程度)潅水する。
鉢物は朝、夕 2回潅水した方が良い。
②地温を下げる効果があるマルチング(バーク、腐葉土、藁)を行う。雨の跳ね返しも軽減し、黒星病の予防対策にもなる。又、保湿効果も期待出来る。
③遮光ネット(50%)が張れる設備があれば、剪定の9月上旬まで実施。ばらの葉に直射日光を和らげ照度(光の強さ)を下げる事が出来ます。又、地温も抑え快適が環境を作る事が出来ます。
④込み合った枝を整理し風通しを良くする。消毒も掛かりやすくなります。内容は6月講習会で説明。
⑤黒星病もまだ蔓延しますが、夏の乾燥でダニが繁殖します。酷くならないうちにダニ剤で消毒を実施。アザミウマも暑いので成長サイクルが早く要注意。
⑥葉の葉緑素を作るマグネシウムも多く消費しますが、秋の剪定後クロロシス(鉄欠乏症)が発生しやすく治るまで1ヶ月は掛かってしますので、8月下旬~9月上旬 キレート鉄(3000倍)や鉄あくあを土壌灌注や葉面散布を実施した方が良い。
⑦消毒は薬害を出さないように通常の1.5倍位薄い濃度をタップリ掛ける。消毒中の乾きや気化が早い為、濃くなる傾向がある。特に余ったからと思い2度掛けは絶対しない。
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『座談会』
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『鉢夏剪定前の手入れと病害虫予防』
講師 江上 志郎司
(7月は永嶋が担当しました。)