『9月のバラの手入れ』
講師 江上志郎司
1,剪定後の手入れ:剪定前後の対応
2,病害虫防除:新芽が伸びだす頃に病菌や害虫も増える
3,施肥・水やり:元肥を与えてあれば追肥原則不要、鉢栽培は定期的な置き肥
4,鉢増し:8号鉢より10号鉢へ
以上の項目内容にて詳細に説明が行われた。
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『シュラブローズについて』
講師 吉田 博美
シュラブローズの分類
・タイプⅠ ブッシュ樹形(FLタイプ)のシュラブローズ
- 枝が硬く自立し、樹高が0.9~1.2mに伸び、FLに近い樹形となる
- 樹形が強く、ブッシュより栽培しやすい
- 冬季にブッシュと同じように短く剪定すると、ブッシュと同じように咲かせられる
- 多くは自立に向くが、ツル仕立てとして扱う場合は、段剪定すると美しく咲きそろう
・タイプⅡ シュラブ樹形のシュラブローズ
用途
- 多くの窓辺や玄関、アーチやオベリスク、トレリス、低いフェンスに
剪定誘引
- 樹高が1.2~1.5mに伸び冬に短く切って四季咲き性バラのようのも出来るが、秋は枝が伸びる傾向にあり、ツルバラの様にも仕立てられる使い勝手の良い品種群。花後は枝ごとに四季咲きのバラと同じように剪定する。
- シュラブの中では、このタイプが最も多く、小型のツル仕立てに向く。
・タイプⅢ ツル樹形のシュラブローズ
用途
- 壁面、高めのアーチやオベリスク、フェンスに
剪定、誘引
- 樹高が1.5~2m以上に伸び、冬に短く切って四季咲き性バラのようにも出来るが秋は枝が長く伸び、ツルバラの様にも仕立てられる品種群。夏剪定はブッシュよりも2週間程度早く行う。
病気に対する強さの(耐病性)タイプ分け
・タイプ0
無農薬でもほとんど病気が出ない驚くほどの耐病性をもつバラ
- 半年の一度、冬・夏の剪定後に薬剤散布をすれば綺麗な姿を維持する。
- 細かなことを気にしなければ無農薬でも十分育てられる。
・タイプ1
無農薬でも育つとれも丈夫なバラ
- バラの生育期間中(3月~11月)に月1回の薬剤散布するか、年数回剪定後の薬剤散布すれば、1年を通して綺麗な姿を維持できる。
・タイプ2
時々の薬剤散布で育つ丈夫なバラ
- バラの生育期間中に、月2度の適切な薬剤散布すれば1年を通して綺麗な姿を維持できる。葉を落としたとしても樹勢により枝を伸ばし、繰り返し咲く。
・タイプ3
定期的な薬剤散布で良く育つバラ
- バラの生育期間中に、月3度の適切な薬剤散布すれば1年を通して綺麗な姿を維持できる。黒星病によって葉を落としやすいバラが多い。
- 多くのHTやFLがこのタイプ
・タイプ4
定期的な薬剤散布で良く育つバラ
- バラの生育期間中に、月4度の適切な薬剤散布すれば1年を通して綺麗な姿を維持できる。中には、樹勢が弱いのに蕾をつけすぎて樹勢が弱いバラがある。こうしたバラはソフトピンチが効果的。
- 一部のHTやFLがこのタイプ