2024/12/30

12月の講習会

月々の手入れ『 12月のバラの手入れ』

講師 江上志郎司

12月の手入れのポイント


1,鉢替え・鉢増し・露地植え大苗の植付、移植も12月が最適期
2,病害虫対策:ハダニやカイガラムシ・黒星病菌・うどんこ病菌の越冬を許さない
3、元肥:有機質肥料を施す
4,潅水:冬でも乾いたら午前中に潅水
5,挿し木(寒差し)
6,つるバラの誘引・剪定

上記の内容にて講習が行われた。 


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『接木講習・実技』

講師 星隈 秀雄

接木の仕方と実習

      

接木の利点

 

1)すでに根をもっている台木に活着させるので、挿し木や取り木とは発根力が違うので、後の成長スピードに差がでる。

2)同じ品種(クローン)で多くの苗を作る事が出来る。

3)丈夫に育つので、病害虫に対する被害が少なくてすむ。

4)成木があり技術を習得すれば、自由に繁殖させられる。


接木のいろいろ

 

切り接ぎ法

割接ぎ法

腹接ぎ法

剥ぎ接ぎ法

芽接ぎ法(T字芽接ぎ)

 

接木のポイント

 

1)穂木を作成し台木も切り下げ形成層を合わせて素早く固定する。穂木の乾燥に注意。

2)用土は肥料を入れない。

3)保湿は必要だが、始めは多潅水にならないように。台木の根腐れの原因になる。

4)温度を20度程度になる太陽に当たるところに置く。暖房の風は注意。

5)切り接ぎの時期は12月~2月で、穂木の芽が動いていない状態なら接げる。

 

接木の活着とカルス形成


接木時
カルスの癒着】  (接木後 2週間~3週間頃)隙間を埋めるようにカルスが抱合する
連絡形成層の分化】(接木後 3週間~4週間頃)形成層を結ぶ連絡形成層が分化
完全な活着】   (接木後 4週間~5週間頃)通道組織を通してしぶに養分が送られる


切り接ぎの仕方



①接ぎ穂の削り方

②台木の削り方

③接ぎ穂と台木の合わせ方
ニューメデールを使用して固定と保湿