月々の手入れ『 12月のバラの手入れ』
講師 江上志郎司
12月の手入れのポイント
1,鉢替え・鉢増し・露地植え大苗の植付、移植も12月が最適期
2,病害虫対策:ハダニやカイガラムシ・黒星病菌・うどんこ病菌の越冬を許さない
3、元肥:有機質肥料を施す
4,潅水:冬でも乾いたら午前中に潅水
5,挿し木(寒差し)
6,つるバラの誘引・剪定
上記の内容にて講習が行われた。
『接木講習・実技』
講師 星隈 秀雄
接木の仕方と実習
接木の利点
1)すでに根をもっている台木に活着させるので、挿し木や取り木とは発根力が違うので、後の成長スピードに差がでる。
2)同じ品種(クローン)で多くの苗を作る事が出来る。
3)丈夫に育つので、病害虫に対する被害が少なくてすむ。
4)成木があり技術を習得すれば、自由に繁殖させられる。
接木のいろいろ
切り接ぎ法
割接ぎ法
腹接ぎ法
剥ぎ接ぎ法
芽接ぎ法(T字芽接ぎ)
接木のポイント
1)穂木を作成し台木も切り下げ形成層を合わせて素早く固定する。穂木の乾燥に注意。
2)用土は肥料を入れない。
3)保湿は必要だが、始めは多潅水にならないように。台木の根腐れの原因になる。
4)温度を20度程度になる太陽に当たるところに置く。暖房の風は注意。
5)切り接ぎの時期は12月~2月で、穂木の芽が動いていない状態なら接げる。
接木の活着とカルス形成
【接木時】
【カルスの癒着】 (接木後 2週間~3週間頃)隙間を埋めるようにカルスが抱合する
【連絡形成層の分化】(接木後 3週間~4週間頃)形成層を結ぶ連絡形成層が分化
【完全な活着】 (接木後 4週間~5週間頃)通道組織を通してしぶに養分が送られる
切り接ぎの仕方
①接ぎ穂の削り方
②台木の削り方
③接ぎ穂と台木の合わせ方
ニューメデールを使用して固定と保湿