2024/10/08

9月の講習会

 『9月のバラの手入れ』


講師 江上志郎司

1,剪定後の手入れ:剪定前後の対応

2,病害虫防除:新芽が伸びだす頃に病菌や害虫も増える

3,施肥・水やり:元肥を与えてあれば追肥原則不要、鉢栽培は定期的な置き肥

4,鉢増し:8号鉢より10号鉢へ

以上の項目内容にて詳細に説明が行われた。




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『シュラブローズについて』


講師 吉田 博美

シュラブローズの分類


・タイプⅠ ブッシュ樹形(FLタイプ)のシュラブローズ

  • 枝が硬く自立し、樹高が0.9~1.2mに伸び、FLに近い樹形となる
  • 樹形が強く、ブッシュより栽培しやすい
  • 冬季にブッシュと同じように短く剪定すると、ブッシュと同じように咲かせられる
  • 多くは自立に向くが、ツル仕立てとして扱う場合は、段剪定すると美しく咲きそろう

・タイプⅡ シュラブ樹形のシュラブローズ

用途

  • 多くの窓辺や玄関、アーチやオベリスク、トレリス、低いフェンスに

剪定誘引

  • 樹高が1.2~1.5mに伸び冬に短く切って四季咲き性バラのようのも出来るが、秋は枝が伸びる傾向にあり、ツルバラの様にも仕立てられる使い勝手の良い品種群。花後は枝ごとに四季咲きのバラと同じように剪定する。
  • シュラブの中では、このタイプが最も多く、小型のツル仕立てに向く。

・タイプⅢ ツル樹形のシュラブローズ


用途
  • 壁面、高めのアーチやオベリスク、フェンスに
剪定、誘引 
  • 樹高が1.5~2m以上に伸び、冬に短く切って四季咲き性バラのようにも出来るが秋は枝が長く伸び、ツルバラの様にも仕立てられる品種群。夏剪定はブッシュよりも2週間程度早く行う。

 

病気に対する強さの(耐病性)タイプ分け 


・タイプ0

無農薬でもほとんど病気が出ない驚くほどの耐病性をもつバラ

  • 半年の一度、冬・夏の剪定後に薬剤散布をすれば綺麗な姿を維持する。
  • 細かなことを気にしなければ無農薬でも十分育てられる。

・タイプ1 

無農薬でも育つとれも丈夫なバラ

  • バラの生育期間中(3月~11月)に月1回の薬剤散布するか、年数回剪定後の薬剤散布すれば、1年を通して綺麗な姿を維持できる。

・タイプ2

時々の薬剤散布で育つ丈夫なバラ

  • バラの生育期間中に、月2度の適切な薬剤散布すれば1年を通して綺麗な姿を維持できる。葉を落としたとしても樹勢により枝を伸ばし、繰り返し咲く。

・タイプ3

定期的な薬剤散布で良く育つバラ

  • バラの生育期間中に、月3度の適切な薬剤散布すれば1年を通して綺麗な姿を維持できる。黒星病によって葉を落としやすいバラが多い。
  • 多くのHTやFLがこのタイプ

・タイプ4

定期的な薬剤散布で良く育つバラ

  • バラの生育期間中に、月4度の適切な薬剤散布すれば1年を通して綺麗な姿を維持できる。中には、樹勢が弱いのに蕾をつけすぎて樹勢が弱いバラがある。こうしたバラはソフトピンチが効果的。
  • 一部のHTやFLがこのタイプ




2024/10/07

8月の講習会

 『8月のバラの手入れ』

講師 江上 志郎司

高温で特にダニが多く発生して葉を落とす原因になります。

夏は高温で薬害が発生しやすいので、夕方 日が陰って温度が下がってから散布しましょう。

特に鉢は夏水切れしないよう、朝夕 毎日潅水を十分行ってください。

秋の開花剪定前に敵蕾を兼ねたピンチや不要な枝を整理する整枝作業に努めましょう。

9月上旬~中旬に掛けて、遅咲き品種→遅咲き品種の準に剪定して開花時期を調整します。





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『座談会』


会員の皆さんから今の我が家のバラ状況が発表され、意見討論された。








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『剪定実習』

講師 星隈 秀雄

福岡市植物園のバラ園にて現地で最後の剪定作業を行ったが、葉っぱが落ちてしまってる状況で良い剪定が出来なかった。


2024/08/29

7月の講習会

 『7月のバラの手入れ』

講師 江上志郎司

7月の手入れのポイント


1,病虫害防除 ハダニ退治と黒点予防

2,施肥    夏の元肥入れ

3,マルチング 

4,鉢バラの暑さ対策

5,潅水    水切れに注意

以上に内容について講習が行われた。






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『病害虫対策・薬剤散布』

講師 岩田 晴

農薬の上手な混用方法

  • 混用順番は「テ・ニ・ス」で行なう!!

⇒展着剤(テ)⇒乳剤・液剤(ニ)⇒水和剤(ス)

薬剤説明資料

  • 農薬の使用者が守るべき事項
  • 農薬中毒の予防
  • 農薬ラベルの見方
  • 農薬登録の農作物の分類

農薬の上手な使い方

農薬の特徴を把握して使用する

  • 効果発現のスピード

⇒速効的、遅効的

  • 薬剤移行性

⇒浸透性、浸透移行性、根部からの吸収移行性

  • 薬剤効果(殺菌剤)

⇒予防効果、治療効果

  • 加害痕による薬剤選定

⇒食害性害虫、吸汁性害虫 

  • 別系統の薬剤との『ローテーション散布』に心掛ける 

IRACコード 薬種の系統区分 





 

 

2024/07/23

6月の講習会

『 6月のバラの手入れ』

講師 江上志郎司

6月のバラの手入れの話の中で、黒星病が葉を落とした株の処置やシュートピンチの位置や挿し木で増やす緑枝ざしの紹介があった。




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『デコレーションのやり方生け方』

講師 丸林 律子
   森  律子

皆さん、楽しく学び、思い思いのデコレーションが出来、有意義な時間でした。



永嶋



高木

松尾


青柳

倉富

倉富


2024/05/31

5月の講習会

 『5月のバラの手入れ』

講師 青柳 陽子


春のバラ開花後の手入れについて下記内容にて説明が行われた。

5月の手入れのポイント

  1. 潅水:水切れに注意
  2. 施肥:お礼肥
  3. 花後の処理:花柄摘み、剪定
  4. ベイサルシュートの出芽、ピンチ
  5. 病虫害防除、消毒 RACコードの説明






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『露地バラのお礼肥』

講師 星隈 秀雄
植物園にて実習を行った。

まずは除草し、緩効性肥料(骨粉入り油粕)とバーグ堆肥を株廻りに施し軽く中耕。

速効性肥料として液肥を1株にバケツ1杯灌注した。














2024/04/20

4月の講習会

 基礎講習『4月のバラの手入れ』

講師 江上 志郎司


  • 新苗の植付 (実技講習)
  • 4月の手入れのポイント
  • 光合成 根・茎・葉への養分の流れ
以上の内容にて講習が行われた。







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『座談会』


第144回春のばら展 5月1日~3日


  • 鉢展示コーナー新設

人気投票の実施と搬入の件

  • 香りのコーナーの設置

  • 準備日 4月30日 15:00集合

  
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『病害虫対策・薬剤散布』

講師 藤内 正隆

  • ダコニールの予防効果

  • 農薬の価格 家庭園芸用と業務用の違い



3月の講習会

 月々の手入れ『春花枝の仕立て方 切り戻し、芽欠き』

講師 星隈 秀雄

春暖かくなり芽が出始めました。

残す芽は副芽を除去して、
芽が2~3センチまでには芽欠きをし、3月下旬頃までには終わりましょう。

ステムを伸ばしたいなら花枝の数を制限します。

枝下の伸びの悪い芽は全て芽欠きを行います。そのままにしておくと込み合い、風通しが悪くなり病気に掛かりやすくなります。

頂芽の芽が悪い場合や下の芽が勢いが良い場合には剪定鋏で切り戻しします。

4月になると蕾が確認できるようになります。HTは副雷を早めに除去しましょう。

地植えは開花まで肥料を与えません。

消毒は葉が柔らかく薬害を受けやすいので、葉が固まるまでは1.5~2倍に薄めの消毒に心がけてください。




雨が降る前に福岡植物園の福岡バラ会栽培コーナーで前回芽欠き実施したので状況を確認。他の栽培箇所とは断然ステムの伸びも良く、込み合いも少なかった。


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『座談会』

  • 第144回春のばら展の準備
  • 第73回九州ばら懇話会佐世保大会について
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『3月のバラの手入れ』

講師 江上 志郎司

  • 鉢植えを用い芽欠きや切り戻しの実技を分かり易く解説。

  • 鉢植えの水やり 根を痛める3つの原因
    1. 水のやり過ぎ
    2. 水切れ
    3. 肥料の施し過ぎ


2024/02/27

2月の講習会

 月々の手入れ『剪定後の手入れ 切り戻し、芽欠き』

講師 星隈 秀雄

剪定後、芽吹きし始めた時期なので、福岡市植物園ばら園にて現地で説明しながら講習会を行った。













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『座談会』



春のばら展 鉢展示コーナー充実の為、各会員の運搬搬入、参加状況確認を行う。






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『外部講師による講習』

講師 JA糸島アグリ 古藤俊二様

・連作障害の軽減



・アザミウマ類の再認

バラの蕾のステージとアザミウマの密度の試験調査結果

天敵生物(タバコカスミカメ)に捕食の為の廻りにクレオメ植える方法

施設内にバコトップ(タバコカスミカメの幼虫成虫を投入製剤)の紹介

微生物殺虫剤 パイレーツ粒剤の紹介


・桜・バラのがんしゅ病

広島大学で根頭がんしゅ病菌に対する増殖阻害菌の新技術の情報


・バイオスティミュラント(BS)の位置づけ・考え方

トレハロースなどの活用





2024/01/28

1月の講習会

 月々の手入れ『春花の剪定のやり方』

講師 星隈 秀雄

第144回春のばら展が5月1日(水)~5月3日(金)に開催が決定しました。
いつもは、ゴールデンウイーク明け頃なので2月中旬頃に剪定されているのではないかと思います。
今回はばら展が約1週間は早いので、3週間~1ヶ月早く剪定しても良いのではないかと思われます。
私は1月13日に剪定してから元肥入れをしました。
皆さんも1月末までには遅くても剪定した方が良いと思います。

芽が膨らんで無い枝(強剪定・ナックルカット剪定)と弱剪定では、開花日数にも若干違いが出ます。それも考慮しましょう。

先ずは、根本から樹液が何処に盛んに流れているか観察しましょう。充実した枝は秋の開花で枝が良く伸びてます。また枝も寒焼けをして赤く染まってます。
老化した生気を感じない枝は残しても良くなりません。思いきって除去しましょう。

後は、春の開花の状態を想像しながら、何処の芽で剪定したら他の花枝とぶつからないかと、この枝から何本咲かせるかを私は考えて剪定してます。その通りになるかが楽しいです。

ただ困ってしまう株もあります。特に1本だけが成長が良すぎる場合、他の枝に養分が行かない為にその枝が衰えます。その時は、成長が良すぎる枝を除去するか、枝を多く出させるような強剪定して樹形を整える事に注力します。







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『座談会』


  • 総会の開催及び懇親会の件 4月6日(土)
  • 配布苗は4月13日(土)定例会開催時に変更
  • 第144回春のばら展開催の変更内容概要説明
    1. 展示写真サイズ変更
    2. コンテスト内容変更
    3. 鉢ばら展示の強化
以上説明が行われた。




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『剪定 ばら園にて実習』

講師 星隈 秀雄


天気が悪く雨の降らない時間帯に急いで開催した。




雨も降ってきたので鉢の剪定も江上氏にて行う。


12月の講習会

 月々の手入れ『大苗の植付、移植、つるバラの誘引』

講師 星隈 秀雄


12月は気温も下がり、元肥を入れたり植付や移植の適期です。根は少々切れてもかないませんが、根を乾かさないように行ってください。

当初植え付ける際、多肥と寡肥や寡潅水など、グループ分けして植えて置くと移植する必要はありません。

もし植付や移植する場所が以前バラを栽培している所に植付するなら、新しい用土を客土して植えてください。連作障害(嫌地現象)を起こさない為です。
私は植付1ヶ所に赤玉小2袋を客土に使用しています。

植付場合60×60×60センチ以上耕し植えます。大きい方が後々の成長を考えると好ましいようです。植え付けた後、株下を掘る事が出来難くなります。最初の植付が肝心です。


ツルバラの誘引は折れにくい12月が適期です。1月までには行いましょう。
古い老化した枝は除去し、新しく伸びたシュートは先端を約30センチ切って横になるように誘引します。
新しいベイサルシュートを地面に低い曲げて横に誘引し過ぎると老化枝に早くなりますので注意してください。
1月は寒くなりますので、12月の暖かな日の作業をお勧めします。



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『座談会』

2つのグループに分かれて座談会を開催した。





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『鉢栽培について(植え替え)』

講師 江上志郎司

12月の手入れのポイント、培養土の調合例、鉢の植え替えの実演が行われた。