2023/10/31

9月の講習会

月々の手入れ『開花前後の手入れ、花枝の仕立、芽欠』

講師 星隈 秀雄

 

今月は10月の講習会がありませんので、花後の手入れを含めての講習でした。

 

秋は剪定した箇所の芽が伸びてこない事がある。その時は剪定した芽の葉を根元から葉を欠き採る。二週間過ぎても芽が動かない事があれば、開花は遅れるが(11月中旬)やってみる。秋はこの現象が起るので、 最初剪定した時に、この葉を欠き採る人もいる。


 

Ⅰ HTの花枝の仕立て


〇芽欠き- 秋は少ない
〇わき芽・副らい取り- 春より少ない、早く取れないと跡が残ってしまう
〇花枝直し- 今年はバラ展(11/3~5)の関係で10月20日頃に枝直しをする

Ⅱ バラの保護


秋は夜露が多い。花が咲いた時、夜露に当たると花が汚れてしまう。
ビニールで覆う設備がある方以外は、これと思う花の上に透明ビニール傘を支柱で固定してやる方法もあります。

Ⅲ 施肥


施肥はしない。今は弱々しいが後でしっかりした花枝になって来る。

“肥料で育てた花は良くない、木の強さ(力)で咲かせる”


Ⅳ 潅水


一週間過ぎて雨が降らなければ土を握り、状態を確認して潅水する。
10月半ばから地植えのバラは潅水を中止する。

Ⅴ 薬剤散布


新葉(幼葉)の薬害防止のため濃度を1.5倍ほど薄くして散布。一週間おきに定期散布(二週間は空けない)
バラ展直前は葉が固まっているので通常濃度で散布

(講師の星隈さんはバラ展の一週間前まで散布するとの事です) 

開花中は花が汚れるので散布しない。


Ⅵ 花後の手入れ


秋はお礼肥はしない。
秋は花枝を深切りしても問題ない。

Ⅶ 秋バラの反省


各々生育環境が違うので、剪定日の記録を必ず取って今後の参考にする。

 




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『座談会』


秋のバラ展の要項説明のあと2チームに分かれて座談会

 




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テーマ別講習『病害虫対策・薬剤散布』

講師 藤内 正隆

 


«虫は目視で分かるが、病気は分からない。気付いた時は蔓延、もしくは既に終わっている。病気の防除には定期散布しかない»

殺菌剤は10日間効果が続く物はない。

 

〇混用散布


溶けにくい順番で入れて行く

(1)展着剤→ ⑵乳剤→ ⑶水和剤

〇散布時間


朝か夕方«凪»(風が吹かない時間帯)の時。
朝は高温になる可能性があるので、夕方散布の方がお勧め。

〇散布方法


バラを保護してやる気持ちで、充分に掛かるように散布。
特にダニは葉の裏側に居るので念入りに掛ける。

〇散布時の気温


最高気温が25℃以上、限界は28℃。
散布の翌日の気温も大事、2~3日あとでも28℃以上になるなら薬害が出る可能性がある。


バラに登録がある薬剤でも薬害が出る可能性ある。

 


                    (9月は松尾が担当しました。)