2022/06/29

6月 講習会

 『秋花のための幹、枝の仕立て』

講師 星隈 秀雄

梅雨時期の特徴及び注意点

・梅雨の時は雨が長く続くので、病害虫が死に害が少なくなる。
・窒素分が流れやすくなるので、秋の開花期まで残らない程度に梅雨が終わる前(7月中)に追肥すること。
・雨が降ると、黒星病やうどんこ病が発生しやすくなるので、発生を抑えるため消毒を行うこと。

秋花のための幹、枝の仕立て

・この時期、
①光を株元までまんべんなくあてること、
②薬をまんべんなくいきわたらせること、
③風通しを良くすることが重要である。
・このため、枝が込み入っている場合、
夏の剪定の前に剪定を行い枝の整理を行うこと。この場合、不要な枝やどうせ夏剪定時には切ってしまう枝だけ切ること。
・途中シュートが出ている場合、
親枝の先の部分を残すか剪定するかは枝の混み具合で判断すること。(会員持参の鉢植えを材料にして説明)
・ただし、枝を切らなくても曲げてやることで混雑を避ける方法もある。
・シュートが出ていない場合、
枝を倒してシュートを出させるが、弱い枝ではシュートも弱くなる。
・追肥を行うこと。
・鉢植えは水切れに注意すること。

薬剤散布

・梅雨時は雨が多いが、乾く時間が1時間あれば良いので、1週間~2週間間隔で薬剤散布を行うこと。
・病気に掛かってからでは遅いので、かかる前の予防消毒を行うこと。
・トマトでは酢に消石灰を混ぜて散布しているが効果がある。

質疑

・高めシュートの扱い方は?
シュートの成長を考えて出来るだけ低い位置のシュートを残すようにしている。
・ハイブリットティーとフロリバンダの見分け方は?
名前からネットで種類が分かる。ハイブリットティーの方が枝が大きい。なお、管理の方法は同じであるが、ピンチはフロリバンダの場合は1回、ハイブリットティーの場合は2~3回行うなどの違いはある。
・多肥品種と少肥品種の取り扱い上の違いは?
多肥品種は、肥料を多く施しても花が狂わない。少肥品種は、肥料を多く施すと花が狂ってしまう。従って肥料を撒く回数が同じでも量を変える必要がある。
魅惑:花が狂いやすい。春は良い花が咲かない。
ロイヤルハイネス:少肥品種に分類されているが、多肥でも問題ない。



_________________________________________




『座談会』

内容

前回の座談会での調査で、会員の栽培状況がかなりばらついていることが判ったので、今回は「主に地植え栽培を行っているグループ」と「主に鉢植え栽培を行っているグループ」の2班に分かれてそれぞれの栽培においての問題点・疑問点等について座談会を行った。私は前者のグループに参加したのでその内容については以下の通りです。

・地植えのメリットは水遣りや土替えが不要なことにある。但し、植え替えを行うと嫌地現象で育ちが悪い場合がある。対策として天地返しを行う方法があるが、80cm~100cmほど掘り返すことになり相当の労力を要する。このため、バラの植え込み間隔は80cm~100cm程取ることにより作業性を良くすると共に、隣から侵入してきた根を取り易くなる。但し、バラの近くに他の花を植えている場合は作業ができない。また、隣からの根の侵入を防ぐ方法として、50cm程の深さのシート(ナフコにある畔波板等)を入れて植え込み間隔を狭めている例もある。なお、水はけの良い土地では適宜散水が必要である。
・天井にシートを掛けると病気の発生を防ぐことが出来る。また、梅雨入り前にバーク堆肥等を用いて5cm~10cmマルチングすることにより病気の発生を少なくすることが出来る。
・古いバラの木では、高いところにしか花が咲かない場合があるが、2月の剪定時期に低いところでの剪定を行う他、鋸目を入れてシュートを出させるようにする。
・2番花が綺麗に咲かない原因は、アザミウマのしわざである。4月にオルトラン粒剤やダントツ粒剤又はスタークル(共にネオニコチノイド系)を撒いておくこと。但し、小さな害虫は直ぐに増えるので繰り返し撒く必要がある。
・多肥品種と少肥品種、高さの異なる品種等は、最初からグループ分けして植える必要がある。「初恋」は樹勢が強く咲きすぎる傾向がある。
・化成肥料はあまり入れない方が良い。入れても盃1パイ程度とすること。




_________________________________________



『鉢植えバラの管理』

講師 江上 司郎司

鉢の置き場所他

・鉢植えも地植えもやることは同じであるが、鉢植えの場合限られたスペースでの栽培となるので少し育て方が異なる。鉢植えで一番の失敗は葉を落としてしまうことである。これから夏場にかけて水切れを一度でも起こすと葉が落ちてしまい回復が難しくなる。
・鉢の置き場所には注意が必要である。コンクリートの上や地面に直接置くのはやめてブロック等を敷いて鉢底の風通しを良くすること。特にマンション等ではコンクリート張りになっているので注意すること。
・「五風+十雨」という言葉がある。5日に1度風が吹き、10日に1回雨が降ると豊作となり、世の中安泰になるという意味である。

肥料

・鉢替え等により植え替えを行うと、根は10日~2週間くらい休眠状態となり動かない。その間に肥料を与えても効果は無いので根が動き出してから与えること。
・化成肥料は、水遣りを行うと一部流れ出てしまうものもあるが、鉢中に肥料分が行きわたってしまう。根は少量の肥料しか吸収できないので余分な肥料は与えないこと。肥料の種類によって与える量は異なるのでメーカーの使用方法を良く見ること。
・マグアンプK(N:P:K:Mg=6:40:6:15)について
バラの根の部分では樹液(クエン酸)が出ており、Pはクエン酸だけに溶ける。このため、この肥料は根の部分に入れて使用する。小粒で2カ月(追肥用)、中粒で1年間、大粒で2年間有効である。因みに、Kは半分は水溶性、半分はクエン酸に溶ける。Nは水に溶ける。このため、マグアンプKは元肥としては優秀であるが、これ以外には使えない特殊な肥料である。
使用上の注意としては、パッケージに書いてある使用料の半分から始め、その後の状況を見て使用量を増やしていくこと。
・鉢植えの場合は、使用する肥料の種類を変えないこと。使っていくうちにコントロールが付いてくる。

消毒 

・ひさしがあり雨が当たらない場所ではうどんこ病やハダニが発生しやすい(特にマンションが多い)。うどんこ病は処理がしやすいが、ハダニは繰り返しの消毒が必要となる。HTの場合は無農薬で栽培するのは無理である。
・消毒剤は、商品名が異なっていても同じ薬品の場合があるので、良く確認しローテーションを組んで消毒すること。
・カリグリーン(炭酸水素カリウム)やハーモメイト(炭酸水路ナトリウム)水溶剤は使用回数制限が無いので開花前には遠慮なく使用できる。因みに、カリグリーンの方が薬害が出にくいので使い易い。なお、消毒剤を散布する場合は、殺虫剤も混ぜて散布すること。
・水和剤、水溶剤、乳剤のちがい
水和剤:水に溶けず沈殿する。従って散布途中でも混ぜる必要がある。
水溶剤:水に溶ける。
乳 剤:水和剤と同じようなものだが、溶剤を使用しており僅かだが沈殿物が出るの で、使う前に撹拌して使用すること。
・薬剤を混ぜる順番は先ず展着剤を入れること。理由は、展着剤は界面活性剤(アイス
クリーム、チョコレート、歯磨き粉等に使用されている)なので水和剤を溶けやすく
する効果がある。効果は大きい。

摘蕾・摘芽

(会員持参の7号鉢のバラ(新苗)を教材にして説明)
・良く育っておりサイドからシュートが出ている。
・脇芽が出ている。脇芽がでると生殖活動が始まり、ベイサルシュートが出なかった。親枝の脇芽は全て取ること。
・シュートは必ず2~3回ピンチすること。2段目以降は花を咲かせても良い。花後は新たな芽が出てくるが芽は全て取ること。また、親枝の脇芽は全て取ること。10月には養分が不足して来るので10号鉢に植え変えてやるとベイサルシュートが出てくる。・シュートが出ない場合、根元部にテープを巻き、ペンチで茎を潰して枝を倒すことによりシュートを出す方法がある。

その他

・会員の鉢植え苗がかなり弱っていたので、鉢の底を抜いて鉢ごと地植えして管理をしていたら半年後に立派に成長した事例の照会があった。






(6月は野田が担当しました。)

2022/05/26

5月 講習会

『 花枝の処理、お礼肥、シュートの処理』

講師 星隈 秀雄

花枝の処理

・バラは低木の木、花が咲いた後の手入れ(特に5月~7月の3カ月)が重要。

・先柄花を取るときはウイルスの伝染を防ぐためハサミではなく手で行うこと。

・木を衰えさせないコツは葉をできるだけ残し樹液の流れを維持すること。次々に枝を切ったら木は衰える。葉が無くては養分を根から吸い上げ無くなって肥料をやっても効果は無い。

・2番花を咲かせない場合は、花を取るだけにし、その後下の5枚葉から出る脇芽を全てとること(取らないと直ぐに花芽がでる)。そうすることで下からシュートが出やすくなる。2番花を咲かせる場合は、花の下の5枚葉を1~2枚含めて切りとる。但し、全ての枝で2番花を咲かせたり2番花以降も花を咲かせるとバラが弱るので避けること。

お礼肥

・お礼肥を与えること。但し、有機肥料の場合臭いが出る可能性があるので化成肥料が良い。雨が降らない時期だと一度液肥を与えると良い。

・肥料は木の成長を助けるだけであり、木の力が無いときは効果は期待出来ない。

シュートの処理

・ベイサルシュートは秋や来年春の花枝となる。地面から10~20cm位伸びたとき(つま楊枝の先くらい)1回目のピンチを行いその後5枚葉が7枚程揃ったところで2回目のピンチを行う。3回目も同様に行う。葉が多くついた枝では良い花が咲く。

・フロリバンダの場合は、1段目のピンチは行うこと。

・脇芽は全て取ること。

その他

・5月下旬から灌水を十分行うこと。

・消毒間隔が2週間くらい経つと病気が出てくる。開花後ほって置くと一気に病気が広がるので早めに消毒し、5月~7月を乗り越えること。

・梅雨前にマルチングを行うと良い。バーク堆肥、腐葉土、落ち葉等(肥料分のない自然に腐るもの)を5~10cmほど撒く。腐食に伴い土が団粒構造になりフカフカになる。また、泥はねを防ぐ効果があり、木が丈夫になるとともに病気を防いでくれる。さらに、根の張りが良くなることから肥料よりも効果がある。但し、腐食の進んでいないものは土の中には入れないこと。

・新苗を植える場合、最低50~60cmの大きさ深さの穴が必要である。出来れば、80cmほど欲しい。


_________________________________________

『座談会』(初の試み)

・今後の講習会を効率的に実施するための各会員の栽培環境の聞き取り調査。

3班に分かれて各会員の、経験年数、栽培場所、栽培本数、地植と鉢植の数、バラの種類別本数等についての聞き取り調査。

_________________________________________ 

『病害虫対策・薬剤散布』

講師 藤内 正隆

病害虫対策・薬剤散布

・1~2月の休眠期に石灰硫黄合剤やマシン油で防除する。

・カイガラムシの場合は物理的にこさぎ落としマシン油をかける。

・3~5月(萌芽期)には防除が足りないと先ずアブラムシが出る。

・薬剤としてはオルトラン粒剤、ダントツ粒剤を撒くと効果がある。根から吸収され効果は、3週間~1カ月継続する。その後5月、梅雨の頃に撒くと害虫はかなり減る。

・ダントツ粒剤は農協で手に入るが、店頭には置いてないので店員に注文すること。

・ダントツ粒剤は甲殻類(コガネムシ、カメムシ等)にも効果あり。但し、ヨーロッパでは使用禁止、日本では使用できる期間が限定されている。(ミツバチを忌避させる効果があるため)

・薬剤の使用回数制限については、バラは食品ではないのでそれほど神経質に厳密に守る必要はない。また、使用期限が来ても直ぐに効果が無くなるわけではないのでこれもそれほど神経質になる必要はない。但し、ダニは抵抗性が強く少しでも残ると爆発的に増殖するので各種の薬剤をローテーションを組んで使用すること。

・散布濃度は、濃くするよりも薄くして葉の裏まで散布すること。

・地面に散布しても表面だけしか効果がないのでバラを守るためには粒剤を使用すること。粒剤は飛んでくる虫にも効果がある。

・薬剤は、ホームセンターよりも農協の方が安い。但し、量は多い。

・スミチオンはキング製が安い。

・薬剤は殺虫剤を基本にして殺菌剤を混合して散布すること。展着剤は少量でよい。

・栽培本数が少ない場合は、スプレータイプ(1000ml)で良い。無くなったら自分で薬剤を調合して再利用できる。

・配布した総合ガイドに薬の種類等が出ているので参考にすること。

・梅雨時期は雨が多いが、病気を防ぐためには多少の雨でも散布すること。

・基本は、地面に堆肥等でマルチングし、風通しを良くし栽培環境を良くすることが大事である。


(5月は野田が担当しました。)

2022/04/21

4月 講習会

 『開花前の手入れ、新苗の植え方』

講師 星隈 秀雄

開花前の手入れ

・春は葉がとても大事になる。
・花芽のつかないブラインドはピンチする。
・パラゾウムシを見つけたら必ず潰す。萎れた枝を下に落とすだけでも、また孵化して年々増加する。
・副蕾を取る。
・曲がった花茎は竹串などを添えてクイックタイでらせん状に巻いておくと1週間くらいでなおる。

薬剤

・薬剤散布は4月上旬に1回目をまく。
・薬剤は薄めにサッと霧がかかったようにまく。

施肥

・庭植は極力肥料はやらない。
・5月の半ば頃から肥料をやる。
・今の時期にベイサルシュートが出てきているのは肥料が効きすぎている。
・ベイサルシュートが出てくると肥料をやりたくなるがやらない。
・フロリバンダなどは肥料をあげてもよい。

新苗の植え付け

・新苗は7号鉢くらいに植え付ける。
・ピンチをすると葉の数が多くなり枝が育つ。
・庭植にする場合はできるだけ植穴を大きく堀る。



今月は定期総会が開かれた為、月々の手入れのみの講習会でした。

(4月は能見が担当しました。)

2022/04/03

3月 講習会

 『春花枝の仕立て方、枝直し、摘蕾』

講師 星隈 秀雄

本日の講習会は花枝を仕立てる手順が主な内容でした。
実際に会員さんの鉢を使用し、どのように仕立てるのが良いかなど
皆さんの案を聞きながら実習を行いました。

・芽かき

3月下旬、10~15㎝になるまでに芽かきをする
主芽のそばに副芽があれば取り除く
1段目の主芽が成長していなければ2段目の芽まで切り戻す
予備に1つ多く残しておくと良い
ブラインドは5枚葉のところでピンチをすると芽が出る

・薬剤散布

ゾウムシの被害があるので 早朝、葉の間を観察する
虫は必ず受け皿などに落として潰す
ダントツの粒剤を使用するのも良い

・肥料

基本、花後のお礼肥まで与えなくて良い
フロリバンダなど花の形に関係ないものは早めに与えても良い
HTは5月開花になってから有機系なら与えても良い

・かん水

基本、庭植えは不要
鉢は2~3日に1回

※3月の手入れのポイント
 3月に入ったら蕾の周りの副蕾を取る
 花を咲かせる本数と芽をコントロールする 


_________________________________________

『ベランダ栽培について』


講師 上村洋司 川添敬子 青柳陽子

テーマ別講習会では会員の皆様がベランダで育てているバラ栽培のポイントなどを
質疑応答形式でお話ししていただきました。 
皆さんベランダならではの消毒のやり方、水やり、肥料、土の処分などいろいろと
工夫をされていて良い勉強になりました。

 

(3月は能見は担当しました。)

2022/03/18

2月 講習会

『剪定後の手入れ、切り戻し、芽欠き』

講師 江上志郎司

本日の講習会は花枝の芽欠き、花枝の整理がメインでした

芽欠き

・3月末から4月始めに行う。
・芽出しが無い時は良い芽のあるところまで切り戻しする。
・頂芽が10~15センチになるまでに脇芽を取る。  出開きも取る。
・HTは13ミリなら1芽、2芽は難しい。  フロリは3~4芽残す。
・摘芯(ピンチ)は外せない作業。  枝が柔らかいうちに行う。
・ブラインドは5枚葉又は4枚葉でピンチすると本来の花枝になる。

花枝の整理

・庭バラや飾り花は残した芽に全部咲かせて良い。
・コンテストに出す場合は3本立てで咲かせるが、枝を長く切るのは1本だけにし、残りは花だけを切りできるだけ葉を残して光合成を促す。
 (鉢の場合)
・今年2年目(去年の新苗)の苗木は2芽出たら全部咲かせて良いが花枝を切らずに、できるだけ葉を残して光合成を促す。
・2、3年目の成熟した苗木は60~65センチで切る枝は1本だけにし、残りは花だけを切り葉を残して光合成を促す。

薬剤散布

・1回目は3月末から4月上旬までに行う。
・薬品番号が表記されるようになったので番号を使い分けてローテーションを組む。

かん水

・3月、4月のかん水はバラに非常に影響を及ぼす。
・3月から白い根を出し始めるので水のやり過ぎには注意する。 4、5日に1度で良い。



_______________________________________

『ガーデニング、ばらの品種紹介』

講師 吉田博美

テーマ別講習では吉田氏のお庭の様子やバラと相性の良い草花を紹介していただきました。
バラの根元には高低差を考えながら宿根草などを植えて雑草が生えないように配慮されていました。
最近は病気に強い品種のバラが多く出ており手をかけず扱いやすいバラでローズガーデンを
つくると良いそうです。















(2月は能見が担当しました。)

2022/02/10

1月 講習会

『春花の剪定について』

講師 星隈 秀雄

バラはどこで剪定しても花は咲くが、良い花、美しい花を咲かせるには適切な剪定が必要です。
今月の講習は剪定の仕方と実習。


【HTの剪定について】

〇剪定の時期

2月の中旬頃を目安にしているが、早咲の品種は3月始めに剪定している。

〇どこで切るか。

枝の基部から20㎝以内の丸く膨らんだ良い芽の5㎜位上で剪定。
枝の長さの半分以下の位置になる。

〇どのくらいの高さで切るか。

春の剪定は膝の高さ迄に押さえて剪定している。
(自分の所では秋の花の高さも考え、2m以下で花を咲かせたいと思っているのでこの高さで押さえている)

〇外芽か内芽か。

外芽で切るのが一般的ですが、他の枝とのバランス、他の枝との関係を考えながら、樹形により内芽で切る。

•横張形----内芽で剪定すると枝が真っすぐに伸びる
•直立形----外芽で剪定

〇剪定のやり方はどうするか。

•通常の剪定
•ナックルカット

 星隈さんの独自のやり方として

•芽出し鋏を使う方法
•剪定鋸を使い切れ目を入れる方法

などがありますが、今回は“ソフトピンチのふし切り”を紹介して頂きました。

この“ソフトピンチのふし切り”は2本のステムと花の大きさを揃えたいときに使用します。どうしても従来の剪定で2本咲かせると1段目のステムが長くなり花も大きくなります。これは、植物の徒長成長によりものです。芽の高低差がなく新しいシュートなので良い花が咲きます。


             ソフトピンチした左右に90度側に互いに2個の芽が反対側にあります。その芽を残し、他の芽が残らないように直ぐ上を剪定します。


____________________________________


『バラ園にて剪定実習』

講師 星隈 秀雄 

植物園のバラ園内に植栽のHTとフロリバンダを使って剪定の実習です。

講師の星隈さんが思い切りよく、枝の高さも同じくらいに剪定されていきます。

充実した枝は切ると“カチン”と心地よい響きがします。

 
・春は芽出し鋏を使ったり、剪定鋸を使って切れ目を入れたりしても  形成層が繋がりにくいのでほぼ成功する、挑戦してみるチャンス。通常の剪定だと頂芽に力が集中して一番上に咲く花のみが大きくなりますが、次の良い芽の上5㎜位に3~4ヶ所芽出し鋏を入れることで2本の花とも同じ大きさになり、良い花が2本得られます。

・木化した枝には、剪定鋸で切れ目を入れてみる。そうして出てきた新しい枝に更新していくことが出来る。

 


 

星隈講師には長年の経験からくる独自な方法があり、今年のバラ園でどんなバラが咲くのか楽しみです。  

 
                       (1月は松尾が担当しました。)

2021/12/20

12月 講習会

『大苗の植え付け、移植、元肥入れ、冬季消毒』

講師 星隈秀雄

バラの栽培は12月からスタートします。
バラを作っているところの土壌をいかに良くするかが大切かという内容でした。

【幹、枝の整理】
・土を掘り根も切るので作業がしやすいようにいらない枝は切除する。

【排水)
・土を深く掘り排水をしやすくする。
・水がたまらないようにする。

【大苗の植え付け、植え直し】
・新しく植える所はできるだけ80センチくらい掘った方が良い。
・植え替え、植え直しは、赤玉土など新しい土を多めに入れた方が良い。

【肥料】
・寡肥種の元肥の量は半分くらいにする。
・堆肥を十分に施して土壌を改善する。

【鉢の土替え】
・鉢から抜き取り廻りの根を切って、土を落として新しい用土に変える。

【つるバラの誘引】
・シュートを横に倒し、先の細い枝は20~30㎝切除する。
・光が良く当たるように誘引する。

【消毒】
・この時期は濃度を濃くしても害が少ない。
・2月の剪定後、直ぐにかけると良い。
・特に株元はダニが越冬するので皮を剥ぎ取り散布する。

 


 

___________________________________

『切り接木 基礎講座、実習』

講師 吉田博美

テーマ別講習会は切り接木の実習でした。


・穂木は下部を斜めに一気に切り、反対側を浅くそぎ取る。
・台木は形成層が出るように薄くカットする。
・台木と穂木の形成層が合うようにし、テープで固定する。
 


・上手く活着した苗は3週間もすると芽が出てくる。

 


(12月は能見が担当しました。) 

2021/12/03

11月 講習会

『一年間の栽培のまとめ反省 今後の計画と対策』

講師 : 星隈 秀雄

 

3か月ぶりの講習会は今年のバラの反省と来年の栽培計画が主な内容でした。

【花後の手入れ】

・秋は地植え、鉢植えともにお礼肥はやらない。
・病害虫のある葉は切り落とし消毒を行う。
・できるだけ葉は残し、光合成を促す。

【秋バラの反省】

・剪定の時期はどうだったか。
・気温が高いと開花が早くなるので剪定を遅らせるなど来年の開花の時期を考える。
・綺麗に咲いた花、咲かなかった花の原因を考える。
・肥料の種類、量などが影響していることがある。
・今後のバラ栽培の為に記録を残しておく。
・バラは肥料ではなくいかに葉を落とさないかが重要である。

【今後の栽培計画】

・植え床、植え穴の準備をする。
・不要な枝は切除し、新しいシュートが出るようにする。
・今までの肥料が蓄積しているので元肥入れの前に一度土壌検査をしてみると良い。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『バラ園にて元肥入れの実習』

講師 : 星隈 秀雄
植物園に植えているバラに元肥入れの実習をしました。

・雑草をとる。
・不要な枝は切除する。
・バラの根元30~50センチくらい離れたところをできるだけ深く掘り、1本当たり約10リットルのバーク堆肥と骨粉35%入り油かす500gを混ぜ込む。
・この時、根は切れてもかまわない。又、掘った時出た根は剪定鋏で切る。
・土の上を堆肥でマルチングをする。
・移植した時や大きな根を切った時は枝も切り、根と枝のバランスをとる。


(11月は能見が担当しました。)

2021/08/10

7月 講習会

 「枝の更新と整枝 夏対策」  講師:星隈 秀雄


 「今の時期は木を育てる時期は終わり、保持していく時期、そのためには葉を落とさない」

~星隈講師の言葉です~



〇葉を落とさないために気をつけること

・病害虫―高温・乾燥が続くので今年は特にハダニが多い、ハダニはサイクルが早く(3~4日間隔)しかも薬剤抵抗性もあるのでローテーション散布で封じ込める。

・薬害――薬剤散布は濃度に特に気をつける。散布時間は早朝か夕方、早朝ならば散布した薬剤が乾燥する迄、気温が上がらない時間を選ぶ。 

 

〇施肥    

今は施さない。液肥をやるなら薄い倍率で施す。肥料は水があって効くので、逆に濃度障害を起こしてしまう。

 

〇潅水    

完全に土が乾いては、水分が入っていかない。水やりの間隔は育てている場所(土)の条件によるが潅水するときは、たっぷりの量を与える。

 

〇HTの整枝  

9月始めの剪定で、いきなり切るのではなく、咲き終わった枝先や不用な弱小枝を徐々に整理していく。

 

____________________________


「ドクター古藤の園芸講座」  講師:古藤 俊二 氏

昨年に続き、今回は二回目の講座です。

今回のテーマ

   ・総合的病害虫管理(IPM)

   ・肥料・微量要素





〇IPM(総合的病害虫管理)  

・バンカー植物(害虫の天敵を引き寄せる植物)を利用して防除する。

        ・バーベナ
        ・クレオメ
        ・ゴマ

この植物をバラと混植することで、益虫のタバコカスミカメ(カメムシの一種)が来て、コロニーを作りアザミウマ・コナジラミを捕食する

・赤色LED(葉に赤色灯を当てると定着しにくい)を活用したアザミウマ対策。


〇肥料・微量要素

・肥料の三大要素   

        ・窒素------1番不足する
        ・リン酸----過剰になると病気になる
        ・カリ-------不足すると病気になる 

現在、リン酸過剰障害が一番大事な問題となっているそうです。中量要素はカルシウム・マグネシウム・イオウ。

その他に使用する量は微量ながら重要な役割を果たすので、微量要素と呼ばれる鉄・マンガン・ホウ素・亜鉛・銅・モリブデン・塩素・ニッケルがあります。

 

最後に古藤さんからのメッセージ

「リン酸減らし、カリ増やし、赤色灯をつけ、微量要素で乗りきろう」

 (7月は松尾が担当しました)


2021/07/01

6月 講習会


「開花後の手入れ、病害虫の防除」  講師:星隈 秀雄

5月の講習会が中止となった為、今月の講習会は開花後の手入れと病害虫の防除方法という内容でした。

まず 開花後の手入れのポイントは

  • なるだけ早くお礼肥を与える(梅雨明け頃までが成長期なので)
  • 咲がらは5枚葉を2枚つけて切除
  • シュートは2、3回ピンチ。
    (シュートが上がらない時は春の開花枝から出る脇芽を全て取り除くことでベーサルシュートが出やすくなる)
  • 2、3年経った枝は切り落とし、徐々に新しい枝に更新していく

病害虫の防除のポイントは

  • 黒星病になっている葉などあれば取り除く
  • 雑草を取り除きマルチングをする
  • 風通しが良くなるようにいらない枝は切る


_________________________________________________________


「農薬の上手な使い方について」
「バラの病害虫と防除について」

                  講師:岩田 晴 氏

テーマ別講習会は 岩田 晴 氏による薬剤の講習でした。





薬剤の特徴を理解し、その時のバラの病気 気温など 状況に応じた使い方を教えていただきました。

薬剤散布はとても大事ですがその前に 病気を発生させない害虫が来ない環境を作ることが大切ということでした。

 

当日配布されたの資料の一部です。画像クリックで拡大表示されます。
これらを無断転載することはご遠慮ください。 © 岩田 晴  2021 All rights reserved.

(6月は能見が担当しました)

2021/04/24

4月 講習会

 

「開花前の手入れ」  講師:星隈 秀雄

今月の講習会は来月の開花に向けて、枝葉の手入れ方法という内容でした。

ポイントとしては

  • 病気にならない為に枝の下の必要でない葉は取り除く
  • 主蕾を育てる為に早めに副蕾を取り除く
  • まだ展開しきれていない葉の消毒は葉が丸まって消毒液が溜まるので濃度を下げてうっすらとかける

などでした。



日々の地道な作業が立派な花を咲かせるということですよね。
来月の開花に向けてがんばりましょう。
(4月は能見が担当しました)